※九州大学総合研究博物館は、平成12年4月に発足した施設です。今はまだ特定の建物がありませんが、移転に伴い、センターゾーンに大学の顔となる建物が建設される予定です。現在学内に点在している学術標本資料の一元収蔵をはじめ、研究・教育・展示を行い、学内研究者・一般・企業等を広く結びつける役割を担っています。
上記マークを今後九大博物館のシンボルとして、広く利用してゆきます。
無断使用、複製を禁じます。(C)九州大学総合研究博物館
ロゴマーク選考過程と完成までの経過
募集方法:学内にチラシを配布、博物館ホームページに掲載
募集期間:平成16年6月1日~7月31日応募総数:38点
一次選考:博物館常勤、非常勤職員12名で選考候補作10点を選出
最終選考:統合推進移転室長、タウンオンキャンパスWG長、芸術工学研究院教授、総合研究博物館長、博物館教員、同職員の8人により、1回目の投票で4点を選出、2回目の投票で岩永省三氏の作品に決定。
佐藤優芸術工学研究院視覚情報部門教授による図案の修正および文字のレイアウトを経て、2005年1月ロゴマークが完成した。
ロゴマークによせて
制作者・福岡市西区 岩永省三
九州大学総合研究博物館は、自然史・文化史など多くの分野を総合した博物館です。そうした博物館の活動領域を象徴するように、見る方向によって様々な形に見えるような形態を考えました。蝶の羽根、巻貝の横断面、蔓植物の先端(唐草)、木の幹に止まった昆虫、額に刺青を施した人物の顔にも見えるはずです。上下逆転させれば、不死鳥フェニックス、あるいは未知の世界に漕ぎ出す船にもなるのです。
全体の雰囲気は、私が好きな芸術家、アルフォンス・ムハ(ミュシャ)(1860~1939)あるいはルネ・ラリック(1860~1945)の作品をイメージしています。アルフォンス・ムハは優美・華麗な女性像で有名ですが、植物を主要素材とし曲線を駆使する装飾的画面構成が特徴です。ルネ・ラリックは、アール・ヌーヴォー様式、アール・デコ様式に渡って活躍したフランスを代表する工芸作家です。作品には植物・昆虫・魚類・動物などの自然界の素材が頻出し、怪しい魅力に満ちています。