気孔はCO2の取り入れ口として働きます。気孔が閉じていると植物はCO2を取り込めず、光合成が出来ません。気孔が開くと水の蒸発(蒸散)が起きます。水が高木の葉まで到達できるのは、気孔を介した蒸散による水の吸い上げがあるからだと考えられています。


木陰が涼しいのは蒸散によって熱が奪われるせいです。蒸散は左端のポプラは大きく、中間のカシや右のマサキは小さいです。蒸散が大きい葉の温度が低いのが分かります(右写真の下に温度を示しています)。蒸散の大きい植物が高温にたえられる例が知られています。右は植物のサーモグラフィーです。



パネル作成者: 島崎 研一郎(理学研究院生物科学部門)