動物骨格
Animal skeletons
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大正3年九州帝国大学医学部解剖学第3講座に着任した進藤篤一教授のもと、以降大正5年までに主に収集され、医学部の比較解剖學の授業で用いられた現生の脊椎動物の交連骨格(生きているときの姿に組み立てられた標本)資料383体である。比較解剖學は、古生物・魚類・爬虫類・鳥類・哺乳類と様々な生き物の骨格を比較することで、生物とは何かを説き起こし、脊椎動物における器官の相同・相似を論じて、ヒトをより良く理解させる授業でした。
古人骨資料と一緒に1994年に比較社会文化研究院に、2005年に当館に移管され、その後、第一分館(旧工学部知能機械実習工場)、第3分館(旧保存図書館下学生食堂)と箱崎キャンパス内での移転を繰り返し、現在は本館の開示室に展示されています。動物骨格標本群は、ヒクイドリなどの希少種含め数多くの脊椎動物が存在し、これらを比較しながら観察することで進化と適応というテーマへの理解を深めることができます。また、そのヴィジュアルを活かして様々な展示・イベントで存在感を発揮してきました。それ以外にも、農学部やデザイン系学生の教育に活用されており、教育的価値の高い資料群といえます。